彼女を多治美人ゲストにスカウトしたのは新聞記事がきっかけ。「不登校の悩みネットで話す」という見出しにパソコンの前で笑顔で話す彼女の写真が掲載されていました。
SNS時代に同じ悩みを抱えたママに、そこを乗り越えた彼女が伝えたい事とは?
今回は自宅にお邪魔してのインタビューからスタートさせていただきました。
生まれは福島県。小学4年生~高校を卒業までは香川県高松市で暮らしていたとの事。その後、日本全国各地を転々とし、現在の多治見市でなんと13度目の引っ越し!
自宅をとにかく出たかった。大学を選ぶ理由も学びたい事があるというより、国立で寮があるところを志願したんです(笑) とはいっても筑波大学で学び臨床検査技師になるとは、今でいうかなりのハイスペック女史には違いない。臨床検査センターに就職し、病院検査室の業務調査、運営システム構築、現地採用者への社員教育と臨床検査業教育などの検査室を作って立ち上げるプロジェクトに加わり、7年半、東京と大阪で勤務されます。
その後、27歳で結婚。
実は一人目のお子様の出産後、寝たきりになり、わが子に母乳を与える事も出来ず、自分の事をダメ母だと思い悩んでしまったのです。それゆえ、この子をちゃんと育てなきゃという想いが強すぎて『全力育児ママ』となってしまいました。子供にこれはしてはダメ!これはしなきゃ!と伝えすぎて子供が自分に自信が持てず学校に行けなくなった時期があったんです。その時に「子ども未来がっこう」が開催する授業に子供を参加させました。親や先生といったタテの関係、友達とのヨコの関係で完結しているが多い生活から、地域の大人が学校に加わる事でたくさんの「よのなか」を子供たちが知ることによって仕事や社会が楽しみになる特別授業です。ここで自分の子供が変わったのです。これが後に立ち上げに加わる事となる『ママバラ』のきっかけになったかもしれません。
自身も『全力育児ママ』から抜け出し、何か資格を取って先生になれれば、集客して少しでも稼げるようになれればと悶々と考えるようになりました。
実は、大の関ジャニファンの淑恵さん。「LIVEに行くお小遣いも欲しかったですしね」と(笑)
子ども未来がっこうの代表理事の方とのご縁もあり、理事より直接『ストレングスサイコロジー(強み心理学)』を学び講師となり主にお母さん向けや学校向けの講演を数多く行われます。
その後、子ども未来がっこうの先生であった方が審査員であった事もあり紹介を受け、パーソナルブランド協会が開催するセミナーコンテスト名古屋大会に出場。テーマはガミガミ育児から脱出する方法。
ここで発表した際、審査員から「あなたはお母さん向けのセミナーではなく、企業向けの研修をした方が向いている」と言われたのです。
月に一度大阪までビジネスセミナー講師をマスターするために講座に通い、2019年3月に企業向けセミナーを開催し始めます。医療関係で従事していた頃のコミュニケーションなどの失敗を生かして内容を考えたり、以前勤めていた医療機関などの伝手を使い、医療関係者向けセミナーを開催できるよう紹介してもらいお仕事をさせて頂きました。
のちほどご紹介するママバラプロジェクト以外に、*『日本強み研究所』として人が辞めない職場作りのお手伝いをする活動を行っています。*jp-tsuyomi.com
子ども未来がっこうでの初代認定講師でもあった淑恵さんですが、後輩講師であった沖田厚子氏が『mamaライフバランスプロジェクト』を立ち上げた事をきっかけに、これまでの子育ての〝やみ期〟を抜けた自分が伝えられる事があるのではないかと、自身も活動に加わります。
Mamaライフバランスプロジェクト、略してママバラはSNSを通じて、子育て期のリアルな情報をきちんとバトンを繋ぐこと、人とは違う価値観があっても正解などなく自分自身を認められ子供も自分も愛せる事ができるママが増えてくれることを目的としています。
核家族化が進み、出産した母親は自分一人で毎日四苦八苦。情報はあふれているのにリアルにどうしたらいいのかわからない。
ママバラでは一歩通行の情報を提供する事ではなく、あくまでお互いの会話を大切にしています。
しかし、なかなか外出できない方や、仕事をもっていらっしゃる方だと実際に集まるのは困難です。そこで相談・会話のできるSNSの会話ツールを使ったり、テレビ会議システムで実際に会って話しているかのような臨場感で話し合う事ができます。
昔でいう〝井戸端会議〟がここで繰り広げられるというわけです。なるほど女性はいつの時代にも会話を通して心の安定を保っているのだ。
「ここでは正解は言わないし、アドバイスもしないんです」と淑恵さん。正解を見つけ出す事よりも会話して心がスッキリする事が大切なのです。子育ての仕方や方針を決めるのは結局他人ではなく自分。コミュニティーを通して同じ悩みでもいろいろな考えがあるという事が知ることができますし、悩みが大きくなる前に、話すことで予防していく方がいいですと。
あとは子育ての問題を母親だけで話し合ってもダメだと思います。父親、会社の人間、祖父母、もしくは直接子供からとか。色々な角度での意見があるとまた視野が広がります。また0~3歳の子育て大変な時が終わったママ達にも次のママ達に声を掛け続けていく事も大切だと思います。
ママバラは、子供の年齢によって体験談が閲覧できるページもあり、自身のお子さんの年齢により選択できるというきめ細かさも特徴です。
今後はママだけでなく、いろんなジャンルの方がこのママバラの会話ツールに加わっていただけるといいと思います。
2019年3月にクラウドファンディングンにて立ち上がったママバラですが、今後は法人格にしようと動き始めております。行政と繋がりママバラカードを母子手帳とともに配りたいですね。あと産婦人科でPRとか。
自身のけっして順調だったと言えなかった子育て経験も、後輩ママが悩んでいる事のひとつのヒントや励みになれば、それがこの活動を通して多くの方に伝わって子育てって自分が幸せになる事のひとつになってくれたらと
満面の笑みでお答えいただきました。
〝闇期〟を抜け出し、人にも光を与えられる立ち位置になった彼女だからこその笑顔だと思いました。
普段は着心地のいい、はっきりした色の服が多いです。
年を追うごとに淡い色やくすみカラーは少なくなっていると思います。
スカーフやストールなど、巻物が好きです。
外観が突然違う世界に来たみたいで、美しいですよね。
アート感が強いというか、オシャレな感じで好きです。
建物が出来上がる過程をワクワクしながら見ていました。
建物内も、最上階の空に向かうような、開放的なオブジェが好きです。
映えるので、思わず写真を撮りたくなりますよね。
ほどほど田舎で、でも都会へもすぐに出られる距離感と、なぜかスゴい人がたくさんいること。
よく愛知や他県の人にも、多治見ってスゴい人がいっぱいいるよね、と言われます。
もう少し交通の便がよくなると、ご高齢の方も暮らしやすくなるのかな、と思います。
もっと、子育てがしやすいとさらに良いですね。
多治見で子育てをしたいから、と移住して来てくれるのが理想です。
ヘアメイク・コーディネート・取材・ライター |
: |
山下真美子 (POLA 紗ら) |
動画撮影編集 |
: | 富田由芳(ロージーチークス ) |
ネイルデザイン |
: | 小林八智子(ネイルサロン トレゾール ) |
カメラマン | : | 纐纈愛弓(Petit Ange プティアンジュ) |
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