#001 渡邉直美さん


お名前:渡邉直美さん

tekolin オーナー)

出身 :愛知県西春日井郡豊山町

現在 :多治見市在住

取材日:2019年4月24日

 

2019年3月24日に岐阜県多治見市のながせ商店街にオーナーの想いがぎっしり詰まった雑貨カフェがオープンしました!

お店の名前は『tekolin』(てこりん)。

今回はそのオーナーの渡邉直美さんに取材させていただきました。

オープンからちょうど1か月経ったその日におうかがいしました。

 

「この1か月はお陰さまでたくさんのお客様にご来店いただき、本当に有難くて幸せな事です。」

 

tekolinは地元のマーケットにもよくご出店されていて、カラフルなスカートや小物雑貨が印象的ですが、そもそもモノづくりを始めたのはいつだったのか、そのきっかけは?

tekolinが生まれたルーツをお伺いしました。

 

はじまりはバザー

「13年前に長男が生まれた時、自宅で子育てしながら空いた時間を使って子供服を作ってみようと思ったのがはじめでした。洋裁の知識も経験もあったわけではなかったですが、母が得意であった事もあり教えてもらいながら少しづつ子供服作りをしていました。それまで自分の子供に作るだけの趣味だったものを初めて販売したのは子供の幼稚園であったバザーでした。バザーで自分の作った洋服をはじめて褒めてくださる方もいて大変好評だったんです。私が作った服でこんなに喜んでもらえるのが嬉しくて、その幼稚園で出会った数人のママ友と合同でモノ作りを始めたのが今のtekolinの地盤になっています。」

 

実店舗を持っていなかったtekolin。まずは地元のマーケットやマルシェに出店する事から活動をスタート。

はじめは子供アイテムが中心だったが「ママも自分のものも欲しいよね?ママも楽しんでいいよね?」と考えるようになり大人向けのスカートも制作するようになりました。tekolinの洋服は雑貨はイベントマルシェでも大人気で、その何ともカラフルで元気なアイテムとオーナー直美さんやメンバーさんの人柄に人が引き寄せられてくるのでしょう。

 

実現したい10の事

出店は極力地元開催のもの、ネット販売はしないという。

こんなに人気商品なのに? 

「マーケットやイベントでは他の出店者さんとお話する機会もありますが、中には売れないイベントやマーケットには出店しないと言う方もいました。でも私たちは地元の方が集う場所、地元の方と交流できる場所ということにこだわりました。というのもtekolinを始めた時に【10年以内に実現したい事10個】を決めました。そのうちの1つが地元多治見市で実店舗をオープンする事でした。そのためには地元で信頼を高めていく事が絶対に必要だと感じていました。ネット販売をしないのも対面販売による〝ご縁〟を最も大切にしたいと考えているからです。」

実店舗への道のり

実店舗オープンに踏み切ったのは、今年2月に多治見市が初開催した『多治見ビジネスプランコンテスト』がきっかけになりました。

多治見市の産業や中心市街地活性化のためのビジネスプランを一般から募り、そのアイデアや企画をコンテストするもの。

 

「関係者の方に後押しされた事もありますが、まさかファイナリストになるとは思いませんでした。ファイナリストの中の唯一の女性でしたので感情論に訴えました(笑)。グランプリには選ばれませんでしたが、女性の方にとても共感を得て頂けました。」

 

考えていたお店を開店するには、本当にちょうど良い広さの物件を紹介して頂いたこともあり、長年の夢でもあった店舗をオープンする事ができました。

 

店舗にはtekolinオリジナルの洋服や雑貨以外にも、直美さんとご縁のあるクリエーターさんの作品や直美さんご自身がセレクトしてきたかわいい雑貨も並んでいます。

 

へんてこ? てこりん!

雑貨販売だけでなく、カフェも併用なので、ランチしたりお茶したりできます。小さいながらもとってもおしゃれな店内でかわいい雑貨達に囲まれて、ホッと一息するのもtekolinの醍醐味ですね。

ところで、このお店の名前tekolin(てこりん)の由来は?

 

「マーケットに初めて出店する時、名前が必要な事に気づいて実は慌ててつけたんです(笑) 私たちの作るモノって、この色にこの色合わせる!?、この柄にこれ!?、っていう〝へんてこ〟な組み合わせが多いのです。だからこの〝へんてこ〟から少し可愛くして〝てこりん〟にしました(笑)。

皆が変だと思うものでも、へんてこって個性だと思うんですよね。だからそこに共感してくれる人や、面白いって思ってくれる人がだんだん繋がって私もとっても楽しくやらせてもらえてます。」

 

今後の夢

実店舗をオープンした直美さんにあえて今後の夢も聞いてみました。

 

「まだこの商店街で新参者の私が言うのもおこがましいですが、ながせ商店街の活性の力になりたいと思っています。私たちがここにお店を構え、夢を実現していく事によって後に続いてくれる方が一人でも増えたら嬉しいです。商店街は賑わいを失ったと言われたりしますが、そんな事ないと思います。ここでしか味わえないコミュニティーを求め人が集まってくる場所が作れれば、また再び必ず賑わいが戻ってくると信じて、自分ができる事を精一杯楽しくやっていきたいと思います。」

〝へんてこ〟なほど明るい直美さんのもとには今日も、かわいい雑貨と彼女との会話を求めて、人が集まってきます。



好きなファッションは?

 

カラフルな服を季節問わず着るのが好きです。息子が幼稚園からずっとサッカーをやっているので、送迎、付き添いで屋外にいることが多くアウトドアの洋服が多くなっています。

 


多治見お気に入りスポットは?


お気に入りの理由は?

 

タイルが多治見らしく、歴史も感じるところ。五差路にあるところも好きなポイント。

 


多治見の好きなところ

 

ほどよく自然が残っていて、盆地なのでグルッと山を見渡せる風景。素敵な個性的な人にどんどん会える。

 


多治見がもっとこうだったらいいな

 

ながせ商店街にもっともっと新規の店舗がオープンし、昔からあるお店も交え、マルシェのように歩いて色々な魅力的なお店をまわれ、お茶したり、食べ歩きしたり、キュンとするものに出会えたり、多治見の人たちの憩いの場になるといいなと思います。


ヘアメイク

:

鈴木利奈子(POLA THE BEAUTY多治見住吉店
ネイル : 小林八智子(ネイルサロン トレゾール 

コーディネート・映像編集

: 富田由芳(ロージーチークス )
カメラマン : 勝股聡子

カメラマン

アシスタント

: 纐纈愛弓 (Petit Ange プティアンジュ)
取材 ライター : 山下真美子 (POLA 紗ら)
ウェブサイト制作 : 馬場研二